[ti:Paranoma (full version)] [ar:Northwich committee of magic researches] [al:Post-alternative extended progressive technojazz, Part II: rovers] [00:00.00]Paranoma[1] [00:27.20] [00:30.06]馴染みのなかった街に降りて [00:33.90]人の流れに潜り込んで [00:38.57]痺れる日常からの [00:40.76]僅か数千分の逃避行は [00:44.35]今から始まる。 [00:45.79] [00:46.68]地図でしか見てなかった世界を [00:49.13]足と目で確かめながら [00:51.85]呼び方も知らない、意味も分からない全てを [00:56.19]密やかにこの脳に [00:58.50]パノラマで写す。 [01:01.16] [05:25.10]他人の枠組みに入れない旅人は [05:28.44]旅先をふるさとにするつもりもない。 [05:32.96]期間限定の旅を終わらせないと [05:36.80]逃げられない常設に墜ちてなるから。 [05:39.28] [07:13.74]Paranoma[0] [07:36.89] [07:44.64]私は…私たちは… [08:08.28]私たちは道です。私たちは、生命のない、旅を支えたものです。 [08:15.52] [08:31.07]足の代替としての私たちはただ、人を行きたいところに運ぶ。 [08:38.76]生命じゃなく寿命がある私たちは、寿命が終わるまで人間と付き合い続けている。 [08:46.95]人間が出会いをする時。 [08:50.04]人間が別れをする時。 [08:53.66]人間が喜びを感じる時。 [08:57.07]人間が寂しさを感じる時。 [09:00.41]人間が人間らしいことをする時。 [09:04.29]人間が人間らしく感情を感じる時。 [09:09.16]生命も感情もない私たちは、生命も感情も有する人間たちの記憶の一部になる。 [09:17.53] [09:19.00]それが楽しいことであろうか、私たちはわからないけど。 [09:24.70]それが悲しいことであろうか、私たちはわからないけど。 [09:31.27]それが素晴らしいことであろうか、私たちはわからないけど。 [09:37.59]それがくだらないことであろうか、私たちはわからないけど。 [09:43.55] [09:44.59]それが美しいことであろうか、私たちはわからないけど。 [09:49.44] [09:49.97]わかるはずもないけど。 [09:51.78] [10:51.54]道は旅の目的ではなく、手段であるはずでした。 [10:58.08]でも道にも美しさが宿っている。 [11:06.90]私たちの旅は道に刻まれ、道は私たちの旅に刻まれた。 [11:13.98]例え私たちが消えても、道が消えても、 [11:18.59]記憶は生き続けるだろう。 [11:21.85] [11:55.79]Paranoma[2] [12:16.05] [12:18.87]ひとりで旅立つのは好きです。 [12:24.58]ひとりで見た景色と、通った道が好きです。 [12:30.61]孤独が嫌いではないけど、 [12:36.31]ひとりの旅は決して孤独の旅ではない。 [12:40.71] [15:27.69]湯のない風呂と煙のない煙突 [15:30.76]崩れ続ける鉄道橋と解体されている発電所 [15:34.76]錆びた道路標識と剥がれた防錆塗装 [15:38.01]トンネルを終わらせる光と雪に埋めた電波塔 [15:41.24]人気のない街とアスファルトに残った足跡 [15:45.31]誰かがそれを見たでしょう。誰かがそれを見るだろう。 [15:50.05] [17:11.95]いつか見た景色が [17:15.08]幾千の目に映ったことを想像して [17:19.79]世界と非同期に繋がる [17:23.76]